【後編】藤野遺跡(仮称)発掘風景

中編はこちら

最後は、発掘現場のおまけ情報を4つ紹介!


①水抜き作業

雨が降った後は工区内の水抜きが欠かせません。

ポンプで吸い出した後は、遺構を壊さないよう地道にスポンジで水を吸っていました。

②測量

今回の発掘では、最新のデジタル機器で測量していました。

平板測量ではないのか…!と驚きが隠せなかった筆者であります。

③トレンチ

下の層の確認のために地面を一部垂直に掘り下げています

④驚きの光景

発掘とは直接関係ありませんが、現場ではこんなものも見られました。

掘り出した土の山に突如現れた小松菜畑…(おそらく)

土中に種が混ざっていたのか、飛んできたのか…

なんと、発掘最終日にはつくしも!

「春だね〜」と作業員さんたちと眺めていたら、何か遺構が出たのかと勘違いした調査員さんが飛んできました。

勘違いさせてごめんなさい(笑)

自然の生き物の逞しさが垣間見えて、過酷な寒さの中でも笑顔になれる瞬間がたくさんある現場でした。

最後になりましたが

この発掘作業では3年間という長い期間、地元住民の方々をはじめ、岡山県古代吉備文化財センター様、町内・町外から集まってくださったたくさんの作業員の皆さまにご協力いただきました。ありがとうございました。

体力的にも精神的にも気の抜けない現場だったと思いますが、笑顔が絶えない素敵な現場でした。


本格的な調査と報告書の作成はこれからになります。

引き続き、このような調査活動も随時発信してまいりますので和気町の歴史や文化に関心を持っていただけると幸いです。

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